御成小「講堂」の保全活用をめざす会しおりの案内
2014年5月31日
御成小「講堂」の保全活用をめざす会の案内として、しおりが福澤幹事により作成されました。今後この会の広報を広げていくうえで、欠かすことの出来ない 会のしおりです。ご覧ください。あわせて内容を記します。
団体名 | 御成小「講堂」の保全活用をめざす会 |
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設立 | 2014年4月25日 |
事務所住所 | 〒248-0011 鎌倉市扇ガ谷4丁目28番1号(公財)鎌倉風致保存会内 |
電話 | 0467-23-6621 |
FAX | 0467-23-6631 |
代表 | 中島章夫 |
常時連絡先 | 福澤健次幹事 電話&Fax 0467-24-8062 Eメール u-fuku@yc4.so-net.ne.jp |
平成12(1998)年末に、創建以来の面影を宿す御成小学校の校舎改築が成った際に歴史・景観的観点から最も重要と考えられた「講堂」が、当座の機能を満たすのには不要不急とされ、改修が先送りにされてしまいました。
その後鎌倉市や教育委員会には、幾つかの保全活用の要望が出されましたが、事態は進展しないまま今日まで来ました。
いま客観的にこの「講堂」を眺めてみると、鎌倉駅西口を出て2~3分の所にあって、歴史のある今小路通りに面し、市役所にも隣接していて絶好な場所にあると判ります。
講堂の建築デザインは昭和8年の開校に向け、当時の鎌倉町の大工が協力し、力を尽して造り出した、伝統的様式と洋風がミックスされた傑作で、長い間人々に鎌倉の風情を伝えてきました。
平成23年には中島・八幡・福澤3名が、市長と教育長に 「鎌倉市立御成小学校の修復改築・保存・活用の実現を」 と題する要望書を提出したが実りませんでした。
平成12年の改築事業は戦前の木造建築による校舎群を、歴史文化資産として重視し発展させたものとして全国的に評価されました。改築計画の中では、「講堂」は当初から保全・活用すべき施設として位置付けられていました。 前にも日本建築学会会長からの保全要望書が出されていて「講堂は鎌倉における近代建築の中で特異な存在であり、立地と学校成立の歴史を配慮したこの建物の意匠は古都の景観を伝える鎌倉における建築の一つのあり方を示す」と評価されました。
いま「講堂」は手を加えられず廃屋に向かうかに見える状態でいます。この施設の鮮やかな過去、立地、多くの人々の記憶に残る風情を考える時、この建物は小学校の校地にあるものの、全鎌倉市民・鎌倉を愛する人々に有益ないわば鎌倉の「文化の館」のような施設として活用されるべきだと思われます。もちろんその為には補強され安全な建物とする改修が必要になります。
私たちはこの「講堂」の素晴らしい保全的再生に向け、各々が持てる力を提供しつつ保全・活動の方策を考え、社会に訴えかけ、行政に働きかけていく、強力な「人々の輪」を広めて行こう、と集いました。行政に交渉し見学会や調査を行い、活用を考えるシンポジウム等を開き、市民側から活動を進めて行き、鎌倉の世論醸成にも努めようと思います。講堂の再生保全に向け、集い・協力する輪の中に奮ってご参加下さるように、どうぞお願い申し上げます。
設立発起人
中島章夫-代表・八幡義信-副代表・兵藤芳朗-事務局長・福澤健次・木村太郎・斉藤隆晴・奴田不二夫・高柳英麿・赤塚朋子・野村雅代・木下直之・中村公司・平野繁夫・菅孝能・佐々木葉・阿曾千代子・横松佐智子・アルバレス湊万智子・野明宏亘・一ノ瀬美和子・堀尾公亮・草場圭三-広報担当